クラフトビール今回の1本はこれ!
永山本家酒造蔵
「THE ANSWER」
ジ・アンサー
口に入れた瞬間、フルーティーな香り、香ばしい苦味が広がります 。
でも・・・何だろうこのコクは?
優しいビター感に添うようなまったりとしたコクがあるのです。これは酒の旨味じゃないでしょうか?
そういえば、原材料に酒粕も入っているようです。だからこその、この旨味!?
日本酒蔵ならではのクラフトビールの秘密がこのへんにあるようです。
Dr.KONG(ドクターコング)のビールは、アメリカンスタイルが多いのですが、
食事に寄り添えるビール、そしてアップサイクルを意識したビールという特長があります。
日本酒「貴」同様、定番酒に関しては、食事に合うようにボディはドライに仕上げ、キレを良くしました。
香りはアメリカンスタイルらしい、フルーティで柑橘系の香りが特徴です。
また、酒粕や純米酒には使用できない規格外米の自社栽培の山田錦を使用して、ビールという形に変えています。
市場価値が過小評価されているものや未活用で知られていないものを使用し、それぞれの価値を高めたいです。
と教えてくれました。1940年台のタトゥーを意識したパンクロック調のイラストが目印です。
Dr.KONG BREWINGのビールって?
Dr.KONG BREWINGは山口県宇部市にある2024年に出来たばかりの醸造所です。
この土地でしか造れない、飲めないビール造りを意識しているので、やはり
「地元」を大事に醸造しています。通常ビール造りではそのビアスタイルに合わせて水質調整を行うのですが、
使用する水は日本酒で使用している水と同じです。「ここでしか造れない」を意識しているので加工せず、
この水で出来るビールを大切にしています。地元の副原料を使用し、地元の人たちと関わりを持ちながら、
地元の方に誇りをもって飲んでもらえるようなビール造り目指しています。
永山本家酒造場はもともと日本酒を造る会社!?
「貴」を造る酒蔵、永山本家酒造場がDr.KONG BREWINGを始めました。
代表の永山貴博の名前から「貴」の名前の日本酒をメインで醸しています。そしてビールの名前の由来は
愛称の「ゴリさん」からコング、名前の「博」からドクターと付けました。
コロナ禍に「日本酒以外のアルコールシーンを楽しむ、シーンの創造」を必要と考え、
クラフトビールを造れたらいいね。と、蔵人の中で一番杜氏肌な山本さん(現醸造長)に提案したのがきっかけで
クラフトビール醸造が実現しました。山本さんは冬場は日本酒造りを続けています。
日本酒を造る上の醸造技術はビールを醸造する上でもとても大切な事と考え両立しているそうです。
(写真 左は代表の永山貴博さんです)
東京は西麻布の日本酒専門店『EUREKA!』(ユリーカ)オーナーの
千葉麻里絵さんの解説によると。
山口県宇部市にある酒蔵「貴」を造る永山本家酒造場は、お米のピュアな味わいを液体としてシンプルに表現し、
特級の食中酒を目指している酒蔵です。飲んでみると米の甘さがひろがり、じんわりと五臓六腑に沁みわたる優しい味わい。
そんな酒質を醸すのは、5代目蔵元の永山貴博さん。”ゴリさん”の愛称で飲み手に愛される永山さんが
次にチャレンジしたのがクラフトビールです。日本酒の蔵が造るクラフトビールとは?
なぜ酒蔵がクラフトビールを造るのか? 永山さん曰く「飲めばわかる」をコンセプトに造っているそう。
そんな自信とチャーミングな人柄がゴリラのエチケットにダイレクトに表現されてます。
●Dr.KONG BREWING詳しい情報は、こちらをご覧ください。
Dr.KONG BREWING応援団のコメント
千葉麻里絵
(西麻布のEUREKA!オーナー・日本酒のスペシャリスト)
American Belgo Style Ale THE ANSWER (ジ・アンサー)
こちらは貴のクラフトビールの中でもフラッグシップ商品。酒蔵らしく麦芽の他に酒米と酒粕を使用しています。
程よい甘さの中にトロピカルフルーツのような酸味があとから押し寄せます。
喉越しにコクも加わり全体のバランスを支えます。ゴクゴク飲み飽きしない万能タイプのビールです。
※EUREKA!の詳しい情報はこちらをご覧ください。
「THE ANSWER」を美味しく飲むペアリング レシピ!
阿部一将(居酒屋料理研究家)
海苔の佃煮と竹輪とツナの春巻き(細巻き)
これは和食にも合うビールだなと思いました。
なので、和テイストのパリパリとした食感も楽しい春巻きをご提案します 。
●材料(1人前)
海苔の佃煮 10g
(市販されてるもので大丈夫です)
ツナ 20g (缶詰)
竹輪 20g (小さいもの1本)
わさび 5g(チューブのもので大丈夫)
春巻きの皮 1枚
サラダ油 10g(約大さじ1)
水溶き小麦粉(水・小さじ1、小麦粉・小さじ1を混ぜてドロドロにする)
●作り方
1. 竹輪は5mm幅で輪切り、ツナは油や水分を切っておく 。
2. 海苔の佃煮、竹輪、ツナ、練りワサビをよく混ぜる 。
3. 春巻きの皮を敷き、上の辺に水溶き小麦粉を塗り、下の辺に具材を細めに並べ、細めに巻く。
(両端は止めなくても大丈夫です) ※巻き方はこちらをご覧ください。
4. フライパンに油を入れ、熱してから、接着面を下にして2分、
ひっくり返して2分、さらにひっくり返して2分、焼く 。(合計6分)
5.こんがり色がついたら、盛り付けてできあがり。
(注意)
竹輪は細めのモノを選んでください。太い竹輪の場合はなるべく薄切りが良いでしょう。
練りワサビの辛味が苦手な方は入れなくても美味しくできます。
お好きな方は多めにどうぞ。パンチの効いた味わいになりますよ
*アレルギーのある方は材料に注意してお造りください。また、材料は人数分用意してください。
Dr.KONG BREWINGが目指す未来を聞いてみました。
フラッグシップ商品のTHE ANSWERについては、テロワールをもっと意識した商品開発を行いたいです。
いつかは、自社の畑でホップを作り、自社田で麦を作り、蔵付酵母でビールを造りたいです。
もっと地元に寄り添って、このビールを飲みに人が集まるようなコミュニティが生まれると嬉しいです。
醸造長 山本秀憲
Dr.KONGビールが飲みたい!
Dr.KONG BREWINGのビールは公式サイトで購入ができます。
東京では地酒の籠屋でも扱っています。●詳しくはこちらをご覧ください。