●教えて麻里絵さん
写真 左より千葉麻里絵、佐藤祐輔、大西唯克。(敬称略)
而今の大西さんとは、千葉にある酒販店の矢島さんが新宿のお店に初めて連れて
きてくれた時からのお付き合いになります。ちゃんと話したのも、この時でした。
それから幸運にもメールで相談などさせていただいています。
大西さんは酒蔵に戻る前は食品関係の仕事をしていたので、もともとが理系の人でした。
お互いメールが苦手なので、他から見たら何かの暗号かのような断片的なやり取りで
したが、理系の共通点があったので化学的な面で会話のやりとりが出来ています。
日本酒についての想いは共通していると思います。
大西さんは少年のような心と外見を持っていますが、内面は超頑固おやじです。
これを成し遂げると決めたら完璧に調べつくして、ひたすらまっすぐです。
現状をブラシュアップするとともに常にチャレンジ精神を秘めています。
毎年、蔵に行って大西さんの真摯な酒造りを見ると涙が出ます。この人が造ったお
酒を私はちゃんと伝えきれているだろうか? と。
そして私はいつも、初心を取り戻させてもらっています。
過去に囚われず、未来にも囚われず、ただ今を精一杯生きる。
完璧主義なのに不器用で人間臭い大西さんそのものが而今なのでしょう。