作・千葉麻里絵  絵・目白花子
第031話 │ 2018.10.15 (Mon)

教えて麻里絵さん 拡大版 その4

単行本「日本酒に恋して」好評発売中! よろしくお願いします。

詳しくはこちら。

     

●教えて麻里絵さん 拡大版

 
 

◎オススメのお酒

 

「ゆきの美人 純米大吟醸6号酵母火入れ」

醸造元/秋田醸造株式会社(秋田県)

 

とにかく香りにまず、やられてしまいます。ずっと嗅いでいたい1本です。

6号酵母独特の酸味と味の深みが素晴らしい、旨口酒!

 味の濃い料理にも薄味の料理にも合わせて楽しんでいただきたい。

 

●麻里絵さんのワンポイント

しなやかで骨格のある酸味が飲むたびに気持ちを高揚させるお酒です。

大人の品格の中にも、ぴりぴりとしたチャーミングな口あたりとシャインマスカットを思わせる

遊び心を備えた味わいは、造り手の小林さんらしさを感じさせます。

一本筋の通ったこのオンリーワンのかっこいい酸味に絶妙な甘味がバランスよくまとまっています。

懐の深いお酒です。気持ち良く酔うことが出来るでしょう。

 
 

◎オススメの飲食店

 

「animism bar 鎮守の森」

 

最寄駅は四谷三丁目駅の2番出口から徒歩2分。黒い店頭には

看板などありませんので、お間違え無く地下のお店にお越しください。

店内に入ると850本以上の日本酒が大きな冷蔵庫に入れられお客様を待っております。

基本お酒はペアリングで提供されますので、予約してコースで楽しむのが絶対お薦め!

お料理は和食に限らず季節によってフレンチからハンバーガーまで日本酒に合う

料理が登場し、一番人気は麻婆丼だったり!?

店主の竹口さんは有名料理店とお酒のコラボを数多くこなす実力派で、お酒の温度の違い、

熟成、グラスの種類、サーブ方法など最適なものを1本ごとに厳選して料理に合わせてくれます。

これは店主のこだわりでは無く、日本酒を美味しく飲むために手間隙をかけた姿であることに

気づかされます。まさに、ここは名店です。

 

●麻里絵さんのワンポイント

日本酒の勉強を始めて銘柄でお酒の説明ができるようになった頃、

「サッパリしたもの」「フルーティーなもの」など表現は一緒でもお客様によって

感覚が違うのでどうしたら好みに近づけるか悶々とする日々を過ごしていました。

結局、自分が当時できる化学的な表現で好みのお酒を見つけることにしたのですが、

これがなかなか難しく、美味しいお酒やおすすめのお酒はあれど自分の言葉で

伝えることが出来ない。今思えば、完全に私の語彙力のなさなのですが・・・。

 

でも竹口さんは違いました。私の言葉を真剣に聞いてくれて、いやな顔

一切せずにどんぴしゃな日本酒を出してくださったのです。今では恥ずかしくなる

注文の仕方だったと思いますが必死だったので(笑)

 

この時の経験から日本酒ソムリエの仕事に「憧れ」を感じました。プロフェッショナルって凄いと。

竹口さんのお店は元々会員制の知る人ぞ知るお店でしたが、事前予約して今は行けるそうです。

今回、特別にご紹介させていただきました。日本酒のことをもっと深く知ってみたいという方に

おすすめの、本当にお客様の心に寄り添ったサービスをしてくださるお店です。

 

店主 竹口敏樹

 

2021年1月 閉店いたしました。

   

竹口さんの新しいお店がオープンしました。

Polyphony(ポリフォニー)

完全予約制のお店です。詳しくはこちらをご覧ください。

 

不定期更新

前の話へ 次の話へ
作品紹介ページへもどる
人気ランキングをみる ホーム