作・千葉麻里絵  絵・目白花子
第011話 │ 2017.12.3 (Sun)

新政厚徳

       

●教えて麻里絵さん


 

佐藤さんは日本酒の酒造りを超えたアーティストだと思う

 

出会いは7年前。当時、働いていた新宿スタンド酛に来ていただいたのが初めてでした。

その頃私は蔵見学に行き始め日本酒のことを少しづつ理解しようとしている最中で、色々なことに興味や疑問が湧き、

今までにない視点で日本酒の未来を観ている佐藤さんに興味津々でした。

私自身が飲食店ではあまりないやり方の化学的根拠で日本酒のことを分析しようとしていて、

ほとんど質問ができる人がいない中、佐藤さんは丁寧に教えてくださいました。

まだない新しい日本酒の造り方だったり、香りのこと、化学的なこと以外にもその蔵のストーリーの重要性、

空間デザイン、歴史のことなどたくさんのことを話してくれました。また同時に、未来のこと、温故知新の

大切さも教えていただきました。今でも新しいことにチャレンジする時は必ず何か言ってくれます。

新政が4合瓶の先駆けの蔵元であることも、今のGEM by motoでの4合瓶専門による取り扱いの励み

になりました。私が日本酒をプロとしてお客様に伝えて、これからもチャレンジし続けるためには佐藤さんの

存在は重要だと感じています。同じ時代に佐藤さんが日本酒業界にいることを誇りに思います。

日本酒を未来に残していくためというシンプルな志を共有しているのだと思っています。

 

「麻里絵さんはやりたいことをどんどんやったほうがいい!! 誰もやったことがないことを人が批判することのほうが、

ナンセンス。僕は日本で1番失敗している蔵元だよ。」という言葉に励まされて生きてます。

 

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